2022希望の夏、健闘空しく初戦敗退

夏空が眩しく照り付ける中、午前10時に試合開始。母校は後攻。
ピッチャーは3年長田君、唯一の3年生だ。キャッチャーは1年生ながら抜擢された横山君。初戦の相手は厚木高校。県立校同士の対戦に選手皆が武者震いし胸の血潮も躍るなりと見えた。

長田君、初球を思いっきり投げた。これを横山君が受ける。コンビネーションは上々のようだ。
立ち上がりを心配したが、2番に四球を選ばれ、4番に中前打を打たれて先行されてしまった。ドンマイドンマイ。
母校も先頭打者河野が四球を選び、2番橋本が送ってチャンスを作ったが、3番長田が打ち取られ、4番横山の打球は3塁正面へ飛び得点ならず。
長田君も3回にはテンポ良く投げ込み、厚木を3球で3者凡退に退け応援席を沸かせた。
5回からは相手校に小刻みに点を重ねられたが、1点づつ取られてはいるもののどの場面も大量得点につながりそうなピンチの連続。『大きく崩れずよく守ったなー』というOBの声が毎回といっていいほど聞かれた。特に7回はノーアウト満塁の大ピンチに、本塁封殺、三振、遊飛と凌ぎ、押し出しの1点のみに抑えたところは応援席も感動した。
長田君は都合7三振を奪う熱投を見せたが四死球も多く制球に苦しんだ。7回表には利き腕と反対側の腕が痙攣を起こしたようで(熱中症の初期症状と思われる)、8回からピッチャーは2年生の橋本君にスイッチ。この回を3者凡退に退け、9回も難なくツーアウトを取り5打者連続アウトを取ったものの、3番にタイムリーを打たれ悔しい経験も。まさに全員でよく9回まで守ったと言えよう。
対して攻撃は遺憾ながら空振りが多く、正直言って迫力が伴わずチャンスも活かせずに凡退を繰り返した。散発2安打1四球10三振では得点は難しい。一矢報いるべく8回に6番根本の中前ヒットと7番古森の犠打で2アウト2塁のチャンスを作ったが、牽制アウトとなり続かず。盗塁失敗もあり、2回から9回は3人づつの攻撃。結局残塁が1、打者28人。『何とも打てない』とOBの溜息も。『細かいところでの1プレーの精度を上積みすれば、相手のチャンスを潰せ、味方のチャンスを広げられるのだが』との先輩の評価も聞かれた。1年生も組み入れてのオーダーでは無理もない。この1年間思うように打撃練習ができなかった練習環境など察するに余りある。
試合は0対5で完敗であったが、9回まで戦えたことには「選手よく健闘した」とエールを贈っておこう。

地理的なこともあるが応援席の人数もだいぶ違って見えた。
希望ケ丘の応援席は父母会と同級生、ブラスバンドが集結していたもののちょっと少な目で寂しい感じ。でもブラスバンドも復活し、ほぼ通常どおりの試合開催で良かったと思われる。3年生の長田君が入学した時には既にコロナ禍だったので、最後の晴れ舞台でブラスバンド応援のある試合を経験でき本当に良かったと思う。
他方厚木の応援席は、野球部かどうかは分からないが結構オールドOBの方も多かったようである。チアリーダーも来ていた。因みに厚木のチアは全国大会レベルと聞く。

試合後に球場外苑で応援の父母会とOBへ謝辞が選手から述べられ、併せて1・2年生での撮影会が行われた。マネージャー手製のフラッグが光る。多数の折り紙細工で編まれた50cm四方のフラッグの中央には「新」の字が浮かび上がり、敗戦直後ではあるもののどの部員の顔も晴れやかで眩しかった。きっと唯一の3年生長田君が良き置き土産を残したのであろう。
1・2年生主体の今夏の苦しさは、翻って来夏への財産として活きる。この経験を活かして今後の練習に励んでもらいたい。来夏に期待しよう。(事務局)

10時試合開始
応援グッズ
応援グッズ
特製マスクも
1回-四球を選んで1塁へ
1回-犠打で2塁へ
1回-いい当たりもサード正面
3回-ナイスキャッチ
3回-中前安打
3回-2盗を試みるも…
4回-内野安打をゆるす
4回-力投
4回-ファールにくらいつく
4回-3塁封殺
5回-2連続死球でピンチ
厚木応援席
希望ケ丘応援席
6回-力投
6回-バックホ-ム
7回-3連続四球でピンチ
8回-投手交代
8回-三者凡退で退ける
8回-センター前ヒット
8回-送りバント成功
8回-牽制アウトでチャンスが…
9回-レフトに飛ぶも捕球されゲームセット
試合終了挨拶
スタンドに挨拶
応援グッズ
2022年07月13日