頑張れ連合チーム

頑張れ連合チームJ&R
新チームのキャプテンは唯一の2年生の長田君。事務局との連絡でも力強く部員をリードしていることが伺われ頼もしく感じられる。


さて、母校野球部は新チームより県立横浜緑園高校との連合チームとして活動している。OBにとって思いもよらぬ展開に戸惑うばかりである。
母校部員の2年生は1人、1年生は7人、緑園高校は合わせて3人と聞く。連合全員でも11人と心細い状況である。割り切った策として連合チームを選択したわけであるが、練習もままならない人数と言えよう。練習の球拾いでも手伝ってあげたい気持ちになるが、年齢的にも体力的にも危なくてここは控えるしかなく、妙案はないものかともどかしい。

そこで「連合チーム」の功罪(明と暗)について考えてみたい。
「功」の一番は他校の文化に触れて自校の”当たり前”を見直すことができるという点であろう。校風として自主自律や自律自制を謳ってきたものの現今でどのようか、生徒(部員)自ら省みるチャンスと思われる。選手としてのポジション争いも白熱して良い効果を生むのではないかと期待させる。
こう考えると功ばかりで罪はないのではと思いたいが、「罪」の一番はやはり一体的練習(チームプレー)がどれだけ積み上げられるのかという点か。地理的には近いものの日々の練習を合同で行うには無理があり、”あうん”の呼吸合わせには時間も掛かりめげない努力も必要となろう。
ここはキャプテンのリーダーシップの見せどころかも知れない。長田君はこのピンチをむしろ好機と捉え、県立校としてとりわけSSH校の素養を発揮して効率の良い練習とは何かを考え抜き、コロナ禍の鬱屈を撥ね返す力に変えてこの逆境を乗り越えてもらいたい。

この機会に面白い取り組みを紹介したい。
連合という”形”を視点を変えて捉えるとまた別のあり方に繋がる。複数校の選手が混在するチームはいわば「クラブチーム」に似て見える。今年10月の新聞に「県立高のラグビー部が、クラブチーム化」という記事が載った。母体となる高校の選手は44人と大所帯。なのにクラブチーム化を図り、環境に恵まれない他校選手をクラブチームに引き入れて一体化して練習しているという。公式戦は母体校として活動するものの、それ以外の活動はクラブチームとして活動しているそうだ。早大OBの監督が卒業後のクラブでの活動が魅力的で楽しかったというのが原点だそう。OB的にはいささか唐突にも思えるが、ラグビーならではの話なのか野球部にも考え得る話なのか、今後の母校野球部のあり方に参考となるかも知れない。

尚、緑園高校は吹奏楽では名を馳せていて部員も57名と大所帯であり、母校吹奏楽部にも良い刺激となろう。

以上拙筆にて深堀りもなく恥じ入るばかりであるが、OB諸氏のご意見をお寄せいただければ幸いである。(記者S)

2021年11月30日