プレー中の救急対応について考えておこう

この秋の交流戦での出来事。母校選手が試合中に頭部を打撲負傷し昏倒した。幸い選手のその後の経過は良く、試合にも出場できるまでに回復し、関係者一同ホッとしているところである。選手・監督を初め、学校関係者、保護者の素早く的確な対応が奏功して大事に至らず良かったと思う次第である。


翻って、まだまだ元気にプレーを続けておられるOB諸氏も多いことを踏まえ、プレー中に負傷者が出た場合の救急対応、とりわけ頭部の打撲(DB、フェンス際転倒)を受けた場合の救急対応について確認しておきたいと思う。

 ・まず最初に、負傷者の耳元で呼び掛けを行い、「意識の有無」を確認する。
 ・併せて、胸の動きを見て「呼吸の有無」を確認する。
 ・意識がないかまたはおかしく、呼吸もしていない場合は「119通報」し、
  救急車が到着するまで「心肺蘇生」を行う。
 ・必要に応じて「AED」を手配し使用する。

 ・意識があり呼吸もしているが、「頭の痛み」を訴える場合、もしくは「動けない」、
  「言葉が出ない」、手足が動かない場合も、頭部・頸椎障害を想定し、動かさずに
  「119番通報」する。

 ・話ができ、頭以外の痛みや部位などを応答できる場合には、119に代えて
  「#7119」(横浜市救急相談センター)に通報し、対応方法(救急車の要不要、
  医療施設、診療科)を相談する。
 ・救急車の必要のない場合でも、車を手配し関係者が付き添って2時間以内を目安に
  医療施設(病院)に向かい受診させる。

 ・手足の負傷の場合には上記(頭部)に準じた対応を講じる。

OBの多くは職場や公共機関主催の講習会、あるいは地域行事や街角講習会などを利用して応急手当(救命処置:心肺蘇生・AED、その他応急手当)について知識や技術を身につけておられることと思いますが、非常時に備えて今一度習ったことを思い起こしていただければ幸いである。(記者S)

 ≪ご参考≫以下に横浜市の救急に関するWebサイトを記します。
 ⇒横浜市 救急 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/bousai-kyukyu-bohan/kyukyu/
 ⇒応急手当の方法 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/bousai-kyukyu-bohan/kyukyu/okyu/
   ※心肺蘇生やAEDについて説明されています。

2020年11月20日